統合失調症
統合失調症とは?
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。幻聴や妄想(見張られている、追われている)などの症状で頭の中が騒がしく感じたり、逆に意欲の低下、感情表現が少なくなるなどがあります。
20代前後の比較的若い時期に発病することが多く、100人に1人弱がかかるといわれています。
発症の原因は正確にはよくわかっていませんが、体質的な要因や環境的な要因、過剰なストレスが引き金となって起こることがあると指摘されています。
統合失調症の症状・サイン
【陽性症状】
普段ないものがある
- 聞こえないはずの声が聞こえる「幻聴」
- 見えないはずのものが見える「幻視」
- におわないはずのものがにおう「幻嗅」
- 誤ったものを信じ込む「妄想」
【陰性症状】
普段あるものがない
- 表情の変化が乏しい
- 視線を合わせられない
- 言葉の抑揚の低下
- 身だしなみなどへの関心の低下
- 社会参加、仕事・勉強などへの意欲の低下
統合失調症の患者様のほとんどは、「自分が病気だ」という認識はありません。そのため、周囲の人が病気に気付くことが重要です。早く治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、周囲が様子に気づいたときは早めにご相談ください。
統合失調症の治療法
薬物療法
おもに使われる薬
・抗精神病薬(中心となる症状を抑える)
場合によって使われる薬
・抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、気分安定薬(中心となる症状への効果は期待されていない)
薬はいつまで続けるのか
・薬をいつまで続けるのかは、個人差があり一口にはいえません。再発を繰り返すことが多い疾患なので、自己判断で薬の量を減らしたり中止したりすることは、再発を誘発して重症化の危険を高めます。薬の服用にあたって「副作用がつらい」「薬をやめたい、減らしたい」などの悩みがあれば、必ずご相談ください。